今回は文庫カバーに挑戦です。
型紙はインターネットにて、しっくり来るものをフリー素材として検索してきました。
そのまま文庫本に合わせてみるとサイズが少し小さいと感じたため、大きめに作成しました。
革は栃木レザーのキャメルです。こちらが切り出したもの。
そして縫い付ける内側になる革は、革包丁でナナメ漉きをして厚みを抑えます。
表面になる革の銀面に、私の場合はデバイダーで、3mmの幅で縫い代の線を引きます。ステッチンググルーパーでももちろんOK.。
次に菱目打ちで穴を開けてゆきます。長さが広いので8本の菱目打ちを使います。
ただ注意しないとナナメに穴を開けてしまうと取り返しが付かないので、打つ前に刃の痕は少し付くように押し当ててラインと菱目のずれがないか確認しながら作業を行うとズレの防止になります。
そして必ず縦にして、上から打つようにすればこの通り。
次にサイビノ-ルで接合部を張り合わせます。なるべく薄く均等に。
着け過ぎると銀面に付着し面倒なことになります。
接合面が乾いたら、菱錐(ひしぎり)で穴を開けます。
張り合わせてから菱目打ちで一気に穴を開ける方法もありますが、厚みがある部分とそうでない部分でどうしてもズレが生じてまっすぐなラインで穴があけれない、また厚みがありすぎると綺麗な穴が開けれないので、面倒ですがこの方法がお勧め。
後は縫い合わせるだけです。
コバ処理をして完成。