スウェーデンのイースター時、食べられる セムラ といわれる郷土菓子パン。
カルダモンが入っています。 カルダモンはショウガ科の一種らしく、生地に練りこんで、フィリングに甘い粉糖とアーモンド、牛乳のペーストの上に砂糖無しの生クリームを乗せたもの。
食べたことはなく、興味がわいてきたので作ってみました。
なかなか香辛料の入ったパンは、日本ではあまり聞きません。
生地は、85gが10個出来ます。
強力粉 420g
砂糖 90g
塩 4g
ドライイースト 4g
牛乳 200g
タマゴ 30g
無塩バター 70g
カルダモン 5g
マンデルマッサ
アーモンド 200g
粉糖 200g
牛乳 100g
生クリーム 300g
牛乳を40度前後になるようにレンジで温めて、捏ね上げます。
冬場600Wで30秒といったところ。40度目指してください。
冬場という事もあり、生地が堅いため少し牛乳を足して調整しました。
38度で約60分発酵時間をとりました。
85gに生地を測って、丸くなるように成形します。
綺麗に天板に乗せて、最終発酵。
生地が約2倍ほどになったら、解きタマゴ少し牛乳を垂らした卵液を、生地の表面に塗ります。
焼成は200度で約10分前後。
続いてフィリングを作ります。
アーモンドペーストはマンデルマッサといいます。
たくさんの種類があり、店によって生地が違ったりフィリングも色々あるみたいですが、今回オーソドックスな 剥いたアーモンドと炒ったアーモンドの二種類を作りました。
剥いたアーモンドを作るには、沸騰したお湯に、アーモンド100gを1分入れて、その後皮を剥きます。その後ミキサーでアーモンドを細かく砕いて、粉糖100g、牛乳50g入れれば出来上がり。
炒ったアーモンドは、フライパンで軽く炒った後、上と同じようにペーストを作ります。
左が炒ったアーモンド、右が剥いたアーモンドです。
炒ったアーモンドは50gぐらい別取りして、包丁で荒く砕きます。
生地をカットして、アーモンドペースト、砕いたアーモンド、生クリームを乗せて、仕上げに粉糖を掛けて出来上がり。
左は炒ったマンデルマッサ入り
右は普通のマンデルマッサ。
粉糖がないので、それっぽく砂糖を掛けたのはご愛嬌。
味は。生地からほのかにショウガっぽい風味がして、かといって生クリームは砂糖が入っていなくて、その分マンデルマッサが甘いのでバランスが取れて食べたことのない不思議な味。
ただ日本人の口に合うかどうかは微妙です。本場のセムラを食べてみないと判らないですね。