ミエトノの工房

木材加工やレザークラフといったDIYを中心に、まったり創作活動を行っています。

ポストの作成 1日目 ビスケットジョイントによる剥ぎ合わせ、塗装

 

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本日はポスト作成の依頼です。

上写真のようなポストが欲しいとの事。

 

見た限り、ツーバイ材で、1×4のSPFに塗装を施してあるようなので、これを念頭に早速製図してみました。

 

ちなみに SPF とはスプルース(Spruce、米トウヒ)、パイン(Pine、マツ類)、ファー(Fir、モミ類)などの常緑針葉樹の総称です。

 

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ポストサイズは、良くある過程の赤いポストを計測して大体の大きさを割り出しました。

箱の大きさは色々あり、郵便物の大きさや、はがきの種類など、どこまで対応しているかにより違う模様。最近は宅配ボックスと兼用しているものもあり、かなり大きいものもあるようです。

 

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1×4材がなかったため、急遽1×8材を購入しました。

図面の写真のように、正面は三枚の板で出来ているため、86mm幅を三枚カットして継ぎはぎします。

横幅は360mmですが、剥ぎあわせで若干ずれが生じるため、10mm大きめにしてあります。

ポンドで接着してから、正規の幅にカットします。

 

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鉛筆で記しした箇所に上写真のビットで、木材側面に切り込みを入れて行きます。

 

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カットした面は直角のため、そのまま継ぎ合わすと継ぎ接ぎ感が出ないので、

剥ぎ合わせ感を出すためにカドを落とします。

 

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ボンドを塗って、クランプで固定してしばらく乾燥するまで置いておきます。

 

天板のフタの部分ですが、平蝶番で上開きになります。

取り付け時、蝶番のずれを防ぐのと、見た目すっきりするため蝶番の掛かるところを1ミリ削ります。

 

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トリマーで大まかに削り、角の部分はノミで削り落とします。

 

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底板は底から5mm上の部分に大入り加工を施しました。

そのため側板と背板には幅10mm、深さ5mmの切れ込みが入っています。

 

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オイルはワトコオイルのダークウォールナット。

表面の保護と、何よりいい色合いが出ます。

すべての木材をサンデイングといって、ヤスリで磨いて塗料が乗りやすい状態にしてから塗装に入ります。

 

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色むら防止のため、私はウエスに染込ましてから木材に塗っています。

塗れば塗るほど色合いが濃くなってよりアンテイーク感が増します。

今日はとりあえず一回目のみ。

 

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塗装前と後の比較です。

下の写真、上が塗装済み、下が塗装前になります。

 

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後日、ポストの開口部のカットと塗装二回目。

あと組み立てが終わったら、表面部にウレタンニスを塗って完成予定です。