CD収納ケースをあられ組みで作ろうと思い立ち、あれこれ考えながら試作を作りも悪戦苦闘しました。
あられ組とは四角い継手を交互に出して接合する方法。
基本ネジなど使わない接合方法で、お酒の枡などいろいろなところでよく見ます。
木材は杉材で、厚みは14ミリです。
加工するに当たり、トリマーで組み手を作るため、そのためのジグを作成しました。
向かって右側は20ミリ用、左側は16ミリ用です。
上のようにセットして、一枚ずつ加工してゆきます。
そしてすべての加工が終わりました。
仮組みしてみましたが、いろいろな問題が出てきました。
一番の問題は木材が柔らかく、捨て板を当てなかったため、隅が割れてしまったことです。
またトリマー加工するときはランダムに加工したため、組み合わせたときに寸法が合わず、上下でコンマミリの寸法ずれが起こりました。
組み手の出っ張っている部分は紙ヤスリで少しずつ削って、ツラを平行にします。
初めてあられ組をしてみたわけですが、いろいろな改善点が見えてきました。
まず加工時に捨て板を当てること、
トリマーで削るときは同じ方向、つまり底から加工するのであれば、すべて同じじ手順で加工しないと寸法が狂うことなど。
端の木材の割れを防ぐために、大きめに木材を使用して、後から割れた部分を含めてカットする。
また14ミリの木材では重量感がありすぎるため、もう少し薄い木材で再度チャレンジしたいと思います。